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2024-04

天国からのシャル実況-3 - 2014.03.16 Sun

昨日も今日もいい天気。
引きこもって物書き以外は何もしてないけどね!
というわけで今日も今日とてシャル実況行きます。

リオンとシンが揃うまでがんばってテンションUPだ!シャル!!



↓以下、天国からのシャル実況その3

トウケイの地は凄惨な状況だった。
大きな外殻の直撃を受けたのだろう。
街であった部分にはクレーターができていたし、城はクレーターの外だけど瓦礫状態だ。
ジョニーとシンは城跡でそれぞれ興味のあるところを回っている。
ふと、シンが何かを見つけたみたい。
柱の折り重なった残骸の近くにひざを折って何かを探している。
なんだろう?
何かをつまみ上げたところで、そちらに気をつられていると
「動くな」
その喉元に銀色の切っ先がつきつけられた。
えー!
僕からはその姿が見えているわけだけど、それは……
「? お前、女か?」
そうだよ、女の子だよ、だから物騒なことやめてよ!
意外と紳士的なのか、刃はわずかにひかれた。
その剣を手にしているのは……僕の知る限りにおいては、サブノックと呼ばれる男だった。
身に着けているのは胸を覆う軽鎧に腰から下げた細い鞘。
鞘に施された意匠や全身の雰囲気は彼がアクアヴェイルの人間であることを示している。
しかし、何より…目を惹いたのはその素顔を隠すような獅子を模した兜。
それは騒乱から18年後、坊ちゃんとシンが「もうひとつの歴史」で出会ったあの、男!
「 シン !!」
「!」
ジョニーがやってくる。
「お前さん……」
「ジョニー=シデンか?」
どうやら彼らは知り合いらしかった。
「やっぱり……トウケイの──…」
「その名は呼ぶな。トウケイという国はもう、無いのだからな」
「……」
あーでも違うのかな。ジョニーと知り合いみたいだし。
年齢的には、若そうだから合わないこともないんだけど…
僕がそんなふうに混乱していると、金獅子の剣士は、名乗りを上げた。
「我が名はサブノック。今はそれ以上の者でもそれ以下のものでも無い」
やっぱりそうなのか。
そうだよねー獅子の兜とか、あんまりかぶってる人いないし、それで整合性ついちゃうよねー
なぜか僕は、ジューダスと呼ばれていたころの坊ちゃんの仮面を思い出していた。
「ジョニー、サブノックって…トウケイに縁(ゆかり)がある人なの?」
「そうさなぁ」
シデン領に帰ってきて、落ち着いてからシンは聞いた。
ジョニーは少し考えて、尾羽のついた帽子を片手で下ろすと籐で編まれたソファに深々と背を預ける。
浅い溜息をついて天井を振り仰いだ。
「ティベリウスの甥っ子、って言ったらわかりがいいか?」
「テ、ティベリウスの!!?」
シンが珍しく驚いた声を上げている。僕もびっくりだ。
世の中どこでどんなふうに繋がってるかわからないものだなぁ……
シンの驚きぶりにはジョニーも驚いたようだ。目をぱちくりとさせている。
「あ、ごめん。続けて」
「あぁ…ティベリウスがどんなヤツかは知ってるだろ?あいつの家系はな、本来だったら王の系譜だった」
「…というと?」
直接は言いたくないのか回りくどいジョニーの言葉。
続く言葉はそのまま答えの確認になった。
「ティベリウスのヤツが王の座をのっとったのさ」
あーやりそうやりそう。
ティベリウスと言えば、力で他国をねじ伏せるスタンスの時の王だったからね。
自国においてもそれを実行していたんだろう。
「と、言ってもあいつの親父は穏健派だった。ティベリウスは力で捻じ伏せる野郎だがアクアヴェイルのことを想ってはいた。
──あんまり認めたくない事実だけどな。お前さんらが来るずっと前はあそこまで酷くなかったのも事実なわけだ」
それでもやり方は今でも正しいとは思わない。
ジョニーもエレノアの件については今でも鮮烈な想いの欠片が燻っているようだった。
「そんなわけで、譲り渡した形にはなるかな。もっともその末っ子のあいつは親父さんの決定に納得が行かなくてある日行方をくらましたって噂だった」
「じゃあ兄弟もいたんだね。……今は?」
「その後、全員暗殺された」
物騒な話だね。
両の膝に肘を落として今度は深い息をつくジョニー。
風が強くなってきたのか窓が小さく揺れていた。
「それもあくまで噂だ。ただ…」
ジョニーは床の絨毯に視線を落として言葉を切った。
噂に間違いは無いのだろう。
その言葉はジョニーからは出なかった。
変わりに顔を上げて語調を変えた。話の方向を少しだけ変えるつもりらしい。
「アクアヴェイルは三領主が揃って方針を打ち立てる。俺ら末っ子組みはまだ政(まつりごと)なんて雰囲気で感じるくらいの歳だったが覚えている限りその頃からティベリウスは独断で動くようになっていたのは確かだし、シデン・モリュウ両家からすると頭の痛い話だったろうな」
アクアヴェイルはアクアヴェイルで複雑さを抱えてきてたわけだねぇ……
末期と言えば末期だったのかもしれない。
「他領のことになると勝手に手出しもできない、か」
「それもある。証拠がなきゃ下手に手出しできないのも大人社会の不条理さだな。結局、外殻も落ちてトウケイ領もあんなことになっちまって……あいつだけが生き残ったってのも皮肉といえば皮肉だ」
今はそれ以上聞く気にもならないのか、シンは窓の外を振り仰いだ。
抜けるような青い空。
けれどその先にはアクアヴェイルを囲うようにして立ち込める暗雲が立ちふさがっている。
まるで結界のようだ。
やがて、刹那の沈黙はジョニーが爪弾いた弦の音が、曲となって流れ始めはじめることで、さらなる静けさをもたらした。

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